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      5命の原点

般若心経は、空じることを目的にしています。日本の仏教は、空じるのではなくて、自分が救われること、幸せになること、死後の安楽が目的なのです。いわゆる後生安楽という思想が、空なのです。仏教の考えも、五経皆空の中に入るのです。人間が、常識のままで考えている仏国浄土とか、天国というのは、全部間違いです。
 イエスは、死んでから天国へ入るということを、一切言っていません。現世に生きている状態のままで、天にいます父の御心を行う者だけが、天国へ入ると言っているのです。死んでからとは言っていません。天国へ入るのは、目の黒いうちに入るのです。
 イエスが言う天国の他に、永遠の命はどこにもないのです。仏典には、永遠の命が書いてありません。大乗仏教の一万七千六百巻の経典の中に、魂という文字がないのです。仏国浄土という思想は、書いています。如来の名号のいわれを、心にとめて、念仏申すならといっています。
 阿弥陀如来の名号のいわれを心にとめることは、今の仏教の他力本願にはありません。そういうことを、教えていないのです。経典に書いていること、聖書に書いていることを、寺も、教会も、実行していないのです。
 そこで、心をどのように立て直すかということですが、心が腐っている現代文明の中で、どうするかということです。心が腐りはてたのは、現代文明の常識、学問的知識が蔓延して、むりやりに学校教育を頭につめこまされたためです。文明に、洗脳されたためです。
 日本では、ユダヤ人問題を勉強している人が、非常に少いので、ユダヤ人が何をしているのか、分からないのです。宗教主義は、実はユダヤ主義なのです。宗教主義、政治経済主義、教育主義、人権主義が、ユダヤ主義の四つの柱です。この四つの柱が中心になって、文明という仕組みが、歴史の上に立てられているのです。
 歴史は、大地のようなものです。文明は、その上に建てられた、櫓のようなものです。建てられた櫓と、大地とは、全然違うのです。
 「真理」を知りたいと思ったら、五官の働きをよく見ることです。五官の働きは、命を知っています。砂糖が甘いというのは、生活感覚です。世界中六十四億の人間が、同じ生活感覚を持っているのです。生活感覚は、死なない命なのです。ところが、人間の生活意識が間違っている。生活意識が、五蘊なのです。これが間違っているのです。
 イエスは、生活感覚の方に立っていた。生活感覚と、生活意識とが、一致していたのです。これを、信じるというのです。
 まず、人間の生活意識を、空じることです。自分の感じ方が間違っていたことを、はっきり確認することが、第一です。そうすると、命が見えてくるのです。
 命の実体は、心臓が動いていることです。甘いものが、甘いということです。生きていること、ザ・リビングということが神なのです。五官が、ザ・リビングに基づいて生きている。これをつかまえるのです。
 五官の実体をつかまえるためには、どうしても、日本人的な生活意識を解脱しなければなりません。・キリストをいやがる癖、聖書を敬遠する癖、徳川幕府三百年の間に、がっちりと植えこまれた島国根性を、解脱してしまうのです。
 織田信長以前の日本人に、帰るのです。そうすると、一期一会のあり方が、分かってくるのです。
 とにかく、現代の日本人は、非常にゆがめられています。明治以降の数十年間に、西欧主義がしっかり植えこまれたのです。西欧主義は、実は、ユダヤ主義なのです。私は、ユダヤ人の悪口を言っているのではありません。私はユダヤ人の魂を心から愛しているのです。
 ユダヤ人は、非常に優れた民族です。著名な学者、政治家、経済学者、芸術家の中に、ユダヤ人、又は、ユダヤ系の人々が多くいます。非常に優秀な民族なのです。残念ながら、日本人は到底及びません。
 このすぐれた民族が、間違った考えをもつていることが、全世界の、不幸の原因になっているのです。この、本当にすぐれた人々に、本来のあり方に帰ってもらいたいのです。心臓が動いていることが神だという、この簡単なことに、気がついてもらいたいのです。太陽が輝いていることが、神なのです。この明々白々の事実に、目覚めてもらいたいのです、これが、本当の生活感覚であって、それと、生活意識が一つになればいいのです。これが、人間の感覚が、神的に統一されることであって、人間の考え方が、命の原点に帰るのです。これが、観自在ということです。観自在とは、命の原点に帰ることなのです。
 般若心経の原理が、そのまま、聖書の信仰の原理になっているのです。般若心経のような、徹底して自分を空じる気持ちがなければ、信じることはとてもできません。空じることが第一、信じることが第二になるのです。人間生活の実感の中に、神がどのように存在しているか、食べたり、飲んだりしている中に、神がどのように存在しているかを、勉強する必要があります。
 人間として、この世に生まれてきたことが、業なのです。肉体的な感覚で生きていることが、業なのです。この業を果さなければ、死ねないのです。業を果さずに死んだら、ひどいことになるのです。高い税金をとられます。五億円や、十億円ぐらいとは違います。もっとひどいめにあいます。
 人間の実質を知らないままで生きていることが、いけないのです。人間の実体は、霊魂です。理性と良心が、肉体的に働いていることを、魂というのです。魂の実体をとらえないで生きていると、責任を追及されることになるのです。これが、霊魂の審判なのです。